住宅地の中の自然
本校は、川口市の北寄り、さいたま市と隣接する地域にあります。
すぐ近くには、産業道路や東京外環自動車道と言った交通量の多い幹線道路が通っています。
校舎は、幹線道路からは少し離れた、閑静な住宅地にあります。住宅地にあるため、周りは自然豊かな環境とはいえません。
それでも、冬になり、辺りに緑が少なくなると、わずかな緑を求めて野鳥が校庭の木々にやってきます。
先日、冬枯れの桜の木に、なんとキツツキが止まっているのをみつけました。頭の後頭部が赤かったので、「アカゲラ」でしょうか。
そこで、試しに職員玄関前に「野鳥の餌台」を設置してみました。すると、はじめに「メジロ」がやって来ました。
餌台のミカンをついばんでは、人の気配を感じると飛び去っていきました。次ぎは、「ヒヨドリ」でした。
その後、餌台は「ヒヨドリ」の独占場となり、今では毎朝ピーピーと鳴いて餌を催促し、職員や生徒たちからの人気者です。自然が少ないと感じていましたが、少し離れた芝中の山や小谷場の雑木林から鳥たちは飛んでくるのでしょうか。
さらに、職員玄関前には、野鳥の餌台の他、芝生を植えたり、睡蓮の池を作るなどして、学校に緑を増やしています。
今後の予定では、睡蓮の池に今夏県内某所から天然のメダカを採取して、累代飼育していく予定です。
このように、住宅地の学校でも、地道に自然との触れ合いを楽しんでいます。
(校長 川鍋 岳人)
*「かわぐちエコ散歩」2015年4月号より